オーストラリアの教育事情

教育制度

オーストラリアは1901年にイギリス連邦国として独立したため、教育理念や制度はイギリス式を採用しています。
大学は連邦政府主導で運営されていますが、大学を除く各教育機関は各州の教育庁が管轄しているため、学年制度は州によって多少異なります。
初等教育、Primary School(小学校)から中等教育、Secondary School(中学・高校)までは、一貫した学年制度をとっていて、6歳でYear 1(1年生)をスタートし、17歳でYear 12(12年生)を修了します。

初等・中等教育/Primary & Secondary Education

初等・中等教育

高等教育/Higher Education

高等教育

義務教育Year1〜10(1年生から10年生)

義務教育はYear1から10までの10年間。
義務教育の学年制は各州で若干異なり、ブリスベンのあるクィーンズランド州をはじめ、南オーストラリア州、西オーストラリア州などは、初等教育が7年間、Year 1から7、中等教育はYear 8から10の3年間。
サウスウェールズ州やヴィクトリア州、タスマニア州などは初等教育がYear1から6の6年間、中等教育がYear7から10の4年間となっています。

高等教育進学準備課程Year11〜12(11年生から12年生)

Year10を修了すると義務教育修了証が発行され、就職するか、TAFEなどの職業専門学校に進むことができます。
大学などの高等教育機関へ進学を希望するものは、進学準備課程のYear11〜12へ進学します。
オーストラリアの大学は日本の大学と違って、進学するとすぐに専門分野へ入るため、この進学準備課程の2年間で、大学進学に必要な一般教養と、大学で専攻する分野に関する基礎科目を履修し、高等教育の基礎を身につけます。

高等教育機関への進学

大学などの高等教育機関へ進学するための入学試験はありません。
Year12修了前に実施される各州の統一卒業資格試験を受け、そのスコアとそれまでの学業成績が総合的に評価され、進学できる大学の学部が決まります。
スコアが足りずに志望する大学の学部に進学することができなくても、日本のように浪人はありません。第二志望へ進学し、しっかり勉強してよい成績を修めれば、第一志望に2年次から編入できる可能性もあるからです。
これはオーストラリアの資格システム、AQF(Australian Qualifications Framework)により、オーストラリア国内で取得した学位や資格はすべて認定されているため、互換性があり、異なる大学間の編入や専門学校から大学への進学がフレキシブルに行うことができるのです。
つまり一度失敗したらその後の可能性が狭まるのではなく、しっかり勉強さえすれば道がどんどん開け、一生懸命勉強する人には限りなくチャンスが与えられるシステムになっています。

教育の特徴

オーストラリアの教育の大きな特徴は、それぞれの個性や能力を最大限に伸ばすため、バラエティに富んださまざまなプログラムやコースが設置されていることです
中・高校では進学名門校をはじめ、芸術やスポーツに力を入れている学校、またビジネスやIT関連などテクニカルな分野の選択科目をもうけている学校など、その教育方針には特色があり、興味や目的に合わせて選択でき、フレキシブルに学べるようなシステムになっています。
また、「与えられる教育スタイル」ではなく、「主体性をもって考える」力を養う学習スタイルを重視していることも特徴です。

留学生の権利を守る国家法The ESOS Act

オーストラリアでは、留学生に適切な教育サービスを提供することを法律化した国家法、The ESOS Act(Education Services for Overseas Students)が連邦政府・教育科学庁により制定されています。
この法律は、万が一登校中の学校が閉鎖した場合、その保障を規定するなど、留学生が安心して学べるよう、均一化した質の高い教育とサポートが受けられるよう国が力強くバックアップしています。

連邦政府登録制度CRICOS

教育機関は留学生を受け入れるために、連邦政府登録制度(Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)への登録が義務づけられています。
登録校は連邦政府が定めた基準に合格し、留学生に質の高い教育やサポートを提供できるよう、学習環境や設備、授業内容や講師陣の質を厳しく監理しているため、安心して任せられます。